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人と自然をつなぐ島 隠岐ユネスコ世界ジオパーク

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隠岐杉と古隠岐半島


スギの天然林の説明看板(島後)

島後には杉の巨木がいくつもあります。八百杉、乳房杉、かぶら杉をはじめ、鷲ヶ峰のふもとの杉の天然林など、樹齢数百年を越える杉が多数あります。そしてそれらの杉の木は、全部同じ種類とは思えないほどに様々な形をしています。

実はその通りで、種こそ違いませんが、隠岐の中には色々なタイプの杉が混在しています。杉には大きく分けて3つのタイプがあり、太平洋側に分布する「オモテスギ」と日本海側に分布する「ウラスギ」、九州に分布する「ヤクスギ」となっています。このうち隠岐では、植林で植えられている太平洋側のオモテスギの他に、隠岐に元からあった日本海側のウラスギ、そして隠岐独特のウラスギとオモテスギの両方の特徴が混ざりあった杉などが混在しています。


海面変動とスギの移動

この現象は、ごく最近の氷河期と関係していることが遺伝子レベルの研究から推測されています。今から約2万年前の最終氷期、海水面の低下によって隠岐は島根半島と陸続きになりました。気温の低下に伴い、寒く乾燥した本州内陸では生育できなくなった杉が日本海側の中でも特に海に突き出た隠岐へと逃避していったのです。その後、温暖化にともなって、隠岐で生き延びた杉はまだ陸続きになっていた隠岐海峡を通って日本海側に広がっていったと考えられています。日本海側に分布する「ウラスギ」のルーツは隠岐であると考えれば、ウラスギは隠岐杉であるとも言えるかもしれません。

ポイント

  • 隠岐諸島の成り立ちが隠岐の不思議な植物分布に関係している
  • 最終氷期には隠岐が杉の逃避地だった
  • 杉には3つのタイプがあり、隠岐はその中のひとつ(ウラスギ)のルーツの地

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