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人と自然をつなぐ島 隠岐ユネスコ世界ジオパーク

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隠岐片麻岩


隠岐片麻岩の現地看板(島後)

隠岐の中で一番古い岩石がこの隠岐片麻岩(隠岐変成岩類)で、2億5000万年前に出来ました。この岩石は単に古いということだけでなく、日本列島がどのようにして出来たかを教えてくれる貴重な岩石です。

同じような岩石としては国内には他に岐阜県飛騨地方で見られる飛騨片麻岩があります。そしてこれら2種類の片麻岩は、その古さや地質的な位置関係から「日本列島の屋台骨」と言うことも出来ます。

この岩石の見た目はさまざまで、白黒の縞模様を持つ物や、白一色、薄緑、赤混じりのまだらなどがあるため、簡単に見分けることは出来ませんが、この岩石は島後の中心部にある銚子ダムの周辺の崖などで見られるほか、島前でも島後でも砂利や埋め立てなどで使われおり、隠岐では普通に見られる岩石の一つです。


隠岐片麻岩(ミグマタイト)

一見なんでもない外見のこの岩石は、壮大な歴史を記録しています。この岩石はユーラシア大陸(当時はより大きなパンゲア大陸)に日本列島がくっついていた時代に、その周辺の海に流れ込んだ土砂が地下の深いところに引きずり込まれて熱と圧力を受け、成分の一部が溶けて冷え固まってできたものなのです。

そのことを明らかになったのは、この岩石の中に大陸から流されてきた砂粒や、高い熱と圧力を受けてできる鉱物などが含まれていたからです。そして、それらを分析すると、少なくと3億5000万年前より新しい時代に形成された地層などが元になり(一番新しいもので3億5000万年前に地上でできた鉱物が含まれている)、およそ2億5000万年前に地下約15キロの深さで高い熱(最高で約800度)と圧力を受けたことがわかっています(つまり、3億5000万年前〜2億5000万年前の間のどこかの時代の地層が元になっている)。


隠岐片麻岩から取り出されたジルコン(島根大学総合理工学部大平寛人准教授提供)

さらに、片麻岩の材料となった大陸から海へと流れ込んだ砂粒の中には、なんと30億年も前(地球形成から15億年後!)に出来た鉱物(ジルコン)もふくまれており、当時の隠岐のすぐ近くには非常に古い大陸があったこともわかりました。ジルコンはさまざまな鉱物の中でも、特に溶けにくい鉱物であるため、片麻岩の出来る温度と圧力でも溶けず、鉱物結晶が出来た年代を調べる方法(フィッショントラック法)があるため、年代がわかるのです。

※片麻岩…変成岩の一種です。変成岩とは岩石がマグマになるよりも低い温度と圧力によって一部の成分が溶けて固まった岩石です。そのため、受けた温度や元の岩石(原岩)などがわかります。

ポイント

  • 日本列島の中では一番古い時代のできごとを記録した岩石の一つ
  • 隠岐を含む日本列島が大陸の一部であったことを示す岩石
  • 隠岐片麻岩のできた年代は約2億5000万年前
  • 隠岐片麻岩の材料となった地層の年代は3億5000万年前〜2億5000万年前
  • 片麻岩の年代は、ジルコンなどの顕微鏡サイズの鉱物から推定されている

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