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人と自然をつなぐ島 隠岐ユネスコ世界ジオパーク

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アルカリ流紋岩


アルカリ流紋岩の現地看板(島後)

島後の代表的な岩石のひとつがこの白っぽいアルカリ流紋岩です。島後の南〜西〜北側の海岸近くにみられる山の多くがこの岩石からできています。

この岩石は、透明〜白色のケイ酸鉱物を70%以上含む軽い溶岩(流紋岩)のうち、ケイ酸鉱物として石英の他にアルカリ長石を多く含む岩石のことを指しますが(さらにアルカリ長石の割合が多くなると「粗面岩」になります)、そもそも日本列島ではこのような軽い溶岩からなる火山は一割程度(現在の活火山での割合)とあまり多くありません。多くは有色鉱物を多く含む重い玄武岩や、両者の中間的な成分の安山岩の火山からなり、国内では珍しい岩石のひとつといえます。

火山岩をこのような成分の違いで分類しているのにはちゃんと理由があります。溶岩の成分の違いは、元になったマグマがどこでどのようにしてできたかを教えてくれるため、火山がいつ噴いたかというだけでなく、火山活動の原因や、地下にあった岩石の種類や由来などもわかることがあるのです。


流紋岩と黒曜石

それに加えて、隠岐の流紋岩には、火山ガラスの一種である黒曜石(黒曜岩)も見られます。流紋岩に多く含まれる石英は、化学的にはガラスと同じ成分からなっており、何かのきっかけで石英成分だけが集まって結晶を作らないで固まると黒曜石になるのです。

この黒曜石はガラスと同じ性質があり、割れやすく、そして割るだけで鋭い刃物になるという特徴があります。そのため、金属器が使われるようになるまでの長い間、人類にとって貴重な刃物や武器の材料でした。

ポイント

  • 日本では珍しい大陸的な組成の岩石
  • 白いアルカリ流紋岩と黒い黒曜石は成分がほとんど同じ
  • 隠岐島後の特徴的な海岸風景を形成している岩石

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