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人と自然をつなぐ島 隠岐ユネスコ世界ジオパーク

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島前カルデラと牧畑


牧畑遺構の現地看板(知夫)

放牧地に積まれている石垣は、1970年頃までおこなわれていた牧畑と呼ばれる農法において土地を区切る役割を果たしていました。


赤ハゲ山周辺に残る牧畑の石垣(知夫)

隠岐の牧畑は、平地が少なく、痩せた土地を有効的に活用するために考案された農法です。

  • 労働力としての牛馬の生産と土壌の栄養を回復させるための放牧
  • 地力回復(根粒菌による栄養塩の生産)と加工食品用のための豆類の栽培
  • 救荒作物(天候不良の年でも育つ作物)としてのアワ・ヒエの栽培
  • 主食としてのムギの栽培

を組み合わせ、土地を大きく区切って土地の利用法を回転させることで、休みなく土地を活用しつつ、土地を枯れさせないままで毎年同じ作物を栽培する仕組みになっていました。

こうした農法は中世ヨーロッパでもおこなわれていましたが、隠岐の場合は、独自の4サイクル方式によって行われていました。こうした石垣からも大地とともに生きる先人の知恵を知ることができるのです。


牧畑における作付けの一例

ポイント

  • 火山活動で形成されたカルデラ地形の特徴
  • カルデラ地形とその地質を活かした農牧業としての「牧畑」
  • 土壌の栄養の保持と、労働力の生産と、食料生産を同時におこなう4回転式の農法

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