About Geoparks ジオパークのこと

ジオパークとは、大地を意味する"Geo"と公園を意味する"Park"を組み合わせた言葉です。

隠岐ユネスコ世界ジオパークでは、「大地」 「生態系」 「人の営み」のつながりを見つけるとともに、環境保全や教育活動、地域を元気にする活動も行っています。

ジオパークとは

大地の上に動植物などの生態系が存在し、その中で私たちは生活し、文化や産業、歴史を築いてきました。これらは切り離すものではなく、それぞれが関わり合い成り立っています。ジオパークとは、この概念を大切にし、「大地」「生態系」「人の営み」を包括的にとらえ、それらを守り、さらに豊かにしようと取り組んでいるエリア一体を指します。

日本では、日本ジオパーク委員会が認定した「日本ジオパーク」が46地域あります(2022年1月現在)。

また世界では46か国・177の地域がユネスコ世界ジオパークに認定されており(2022年11月時点)、 日本からは、9地域「洞爺湖有珠山」「糸魚川」「島原半島」「山陰海岸」「室戸」「阿蘇」「アポイ岳」「伊豆半島」そして「隠岐」が認定されています。

日本及びユネスコ世界ジオパークになるには?

多様な団体から構成されたジオパークを運営する組織(協議会)を設立し、日本ジオパークネットワーク(下記参照)の準会員としての活動実績踏まえ、日本ジオパーク委員会による審査を経て日本ジオパークに認定されます。

更にユネスコ世界ジオパークを目指す場合は、日本ジオパークとしての活動実績を踏まえ日本ジオパーク委員会による推薦申請を得てユネスコに認定申請し、ユネスコ世界ジオパーク・カウンシルによる審査及びユネスコ執行委員会による承認を経て認定されます。日本ジオパークならびにユネスコ世界ジオパ-クとも4年に1度の再認定審査があります。

ジオパークのネットワーク

ユネスコ世界ジオパーク(UGGp)

ユネスコの理念及び審査基準に基づいて認定されたジオパークのことをさします。
国際的に価値のある地質遺産を保護し、自然環境や地域の文化への理解を深め、科学研究や教育、地域振興等に活用することにより、自然と人間との共生及び持続可能な開発を実現することを目的としています。

隠岐は2013年に世界ジオパーク認定され、2015年に世界ジオパークの事業がユネスコの正式事業に昇格したことに伴い、ユネスコ世界ジオパークとなりました。

世界ジオパークネットワーク(GGN)

ユネスコ世界ジオパークの認定地域が情報や運営に関するノウハウを交換し、ネットワークとして全体の向上を担う役割があります。2年ごとに国際会議を開催しており、すべてのユネスコ世界ジオパーク認定地域はGGNへの加盟が義務付けられています。

アジア太平洋ジオパークネットワーク(APGN)

アジア・太平洋地域のユネスコ世界ジオパークによる地域ネットワークで、2007年に設立され2年ごとにシンポジウムを開催しています。他の地域ネットワークとしては、ヨーロッパジオパークネットワーク、ラテンアメリカ・カリブ海ジオパークネットワーク、アフリカジオパークネットワークがあります。

日本ジオパークネットワーク(JGN)

日本国内のジオパーク(正会員)とジオパークをめざす地域(準会員)による国内ネットワークです。
毎年全国大会や全国研修会を開催しており、ネットワークを活用した情報交換や意見交換が活発に行われています。
日本ではジオパークが急速に拡大しており、ジオパークの価値や役割を広める活動がますます重要になっています。また、地震などの自然災害に関する情報共有や、被災した地域の支援も積極的に行っています。