2025.05.15

令和6年度隠岐ユネスコ世界ジオパーク学術研究奨励事業について

隠岐ジオパークで実施される学術研究を応援しています

〜7つの研究が1年間にわたり実施されました〜

隠岐ユネスコ世界ジオパークでは、自然や文化に関するさまざまな研究活動を支援する「隠岐ユネスコ世界ジオパーク学術研究奨励事業」を実施しています。この取り組みは、人文・社会科学、自然科学といった幅広い分野の研究を通じて、隠岐の価値を深く理解し、学術的な資料を蓄積していくことを目的としています。

今年度は国内外から7件の研究が採択され、約1年間にわたって調査・研究が行われました。そして3月22日には、それぞれの成果を発表する「研究発表会」を開催しました。


実施された研究テーマ(研究者・所属)

  • 隠岐島マントルの捕獲岩から探る″本当の”島弧下マントルの実態
    (広島大学/秋澤紀克)
  • ⽕⼭体形成と噴⽕のダイナミクス: ⽇本の隠岐島後岬⽕⼭からの洞察
    (オタゴ大学〈ニュージーランド〉/Shaun Ali Rizvi)
  • 隠岐島前火山、苦鉄質・珪長質岩脈群に見られる卓越方位の形成メカニズム
    (大阪公立大学/三浦大助)
  • 島根県隠岐諸島知夫里島における外来タヌキ(Nyctereutes procyonoides)の排泄場調査と糞便サンプル採取による食性及び寄生虫の特定
    (京都大学/MAJEWSKI Katherine Maria)
  • 隠岐諸島におけるニホンアシカに関する研究
    (島根大学/佐藤仁志)
  • 隠岐諸島西ノ島におけるニホンアシカ遺骸の発掘調査から見えてきたこと
    (国立科学博物館/甲能直樹)
  • 明暗の岩屋海食洞の測量、記載、成因調査(海食洞調査チーム/山西敏光・水島明夫)

※この調査は天候などの理由で今年度中に実施できず、中止となりました。


 研究発表会の様子

3月22日にオンラインで研究発表会を開催しました。現地(島前・島後)にも視聴会場を設け、オンライン参加者49名、現地参加者17名と、多くの方にご参加いただきました。

島後会場の様子

島前会場の様子

 

※発表会の映像はオンライン配信していませんが、当機構の事務所にお越しいただければご視聴いただけます。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。


各研究の報告要旨

今年度の採択研究の要旨は、以下のリンクからご覧いただけます。
👉【隠岐ユネスコ世界ジオパーク学術研究奨励報告要旨】