岩石の基礎知識 ~岩石には3種類ある~
岩石、石ころと言えば価値のないものを示す言葉になっています(玉石混淆、他山の石など)。
道を歩けばそこら中にあって、しかも生き物などと違ってまったく規則性がないように見えます。色や形、大きさの違いがあることは判るけれど、その違いが何を意味するかなんてことを知る機会なんてほとんどありません。
ですが、岩石の見かたが判ると、「地球史の基礎知識」で紹介したような、地球と地域の歴史や大昔のできごと、大昔の地域の様子を知る事ができるのです。
岩石はその材質や特徴によってとても多くの種類に分けられていますが、簡単に言ってしまえば岩石はそのでき方によって3種類に分けることができます。
≪3種類の岩石≫
- 変成岩
- 隠岐片麻岩
- 火成岩
- 玄武岩
- アルカリ流紋岩
- 堆積岩
- グリーンタフ
- 珪藻土
大陸の衝突や火山活動によって生じた高い熱や圧力が元々あった岩石を変化させると「変成岩」となります。隠岐で見られる隠岐片麻岩もこの仲間です。火山噴火で流れ出た溶岩や流れ出ることなく冷え固まったマグマは「火成岩」になり、爆発的な噴火が起きれば火山体の破片がすそ野に降り積もって火砕岩になります。そうしてできた岩石は隠岐諸島の海岸の大部分で見られます。
また、化石を含むような、海や湖などの川底に土砂が積もって固まった岩石は「堆積岩」と呼ばれ、昔の環境や、生き物の営みを知る上での証拠になります。
つまり、この3種類の岩石は、それぞれに異なる種類の地球史イベントを記録しているのです。