溶岩台地

離島へのアクセスといえば船のイメージが強いですが、出雲・大阪へと結ぶ空路も隠岐には欠かせない交通手段です。急峻な地形に富む隠岐のなかで、ほぼ唯一ともいえる空港建設に向いた場所が島後の岬地区でした。
この場所は、約55万年前の玄武岩質の火山活動によってつくられた「溶岩台地」という地形を成しています。火山活動によって30枚を超えるとされる溶岩や火山灰の層が、谷を埋めながらパイ生地のように積み重なることで空港に適した地形が生まれました。盛土をして、山を削ってようやくできた空港ですが、他の場所で作ろうと思えば倍以上の時間と費用を要したであろうことは容易に想像できます。