
大地の成り立ち - 地形
崖を垂直に登るトカゲのような見た目をした奇岩で、およそ26mの高さがあります。トカゲ岩を構成する岩石は、約550万年前の火砕岩に割り込んで(貫入して)固結した粗面岩マグマです。この部分は周りの火砕岩よりも硬く風化されにくかったため、トカゲのような形として取り残されたと考えられています。
トカゲ岩はその外見だけでなく岩石の組成までもが珍しく、隠岐に分布する粗面岩のなかでもナトリウムやカリウムなどのアルカリ元素の割合が特に高いことが判明しています。このことで重要なのは、アルカリ元素に富む岩石は日本列島ではあまり見られない、大陸の岩石の特徴だということで、隠岐の地質の特異性を解明する手がかりになり得ます。
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安全にご見学いただくために
トカゲ岩は、展望台から安全にご覧いただくことができます。
一方、岩の近くまで行くには、片道約1時間のトレッキングと登山装備が必要です。道中には落ちた枝や破損した木の階段、滑りやすい木の橋もあり、足場の悪い場所もあります。
そのため、現地までのハイキングは原則としてガイド同行での見学をおすすめします。
安全に散策をお楽しみいただくために、足元に十分ご注意のうえ、ご無理のない計画でご見学ください。