国賀海岸

西ノ島の北西部において約10kmにわたって続く国賀海岸は、約630〜530万年前の火山活動と日本海の波風による侵食作用が合わさることで生み出されました。
国賀海岸のハイライトの1つは、高さ257mにも及ぶ断崖絶壁(海食崖)の摩天崖です。玄武岩の溶岩の層が何層にも重なることで縞模様を描き出しており、度重なる噴火によってこれほどの高さに達したことが読み解けます。また、国賀海岸には侵食でできた洞窟がいくつも連なっていて、岩の架け橋のような地形(アーチ)の通天橋も元々は洞窟のひとつでしたが、地すべりによって洞窟の奥が崩れ落ち、入口部分だけがアーチ状に残されたと考えられています。
そのほかにも「離れ岩」や「波食棚」など、まるで教科書のような多様な侵食地形の移り変わりと、写真に納めきれない雄大な自然を見られることが魅力です。