ナゴラン

暖かい地域の常緑広葉樹林内(1年を通して緑色の葉をつける樹木)の樹の幹に、根を張り着生(樹木の幹や岩に「気根」と呼ばれる根でくっついていること)する多年草。葉は厚い肉質で深い緑色をしている。隠岐はナゴランの「北限の自生地」であり、中国地方では隠岐だけでしか生育しない。また隠岐では常緑広葉樹以外にモミやクロマツなどの針葉樹に多く着生する。
冬になると越冬するためか葉をしおらせる。花は淡い緑がかった白色で、紅紫色の斑紋が入り、10個前後房状に咲く。また、ナゴランは園芸上の採取や森林伐採などでも全国的に減少しており、環境省の絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)、島根県の危惧種(絶滅危惧Ⅰ類)に登録されている。

  • 分類

    ラン科

  • 分布

    静岡県、伊豆諸島、紀伊半島、福井県、京都府、隠岐、四国、九州、琉球、済州島、中国南部

  • 花期

    6~8月