カナダヅル

隠岐諸島には稀にツルのなかまが渡来することがあり、これまでにマナヅルやナベヅル、ソデグロヅルなどが観察されている。カナダヅルは、日本には毎年1~2羽程度しか確認されない極めて珍しいツルの仲間であるが、隠岐島で2012年に1羽が確認されて以来居つくようになり、大変注目されている。隠岐の島町五箇地区の水田を中心に周年確認されており、地域住民から暖かく見守られている。本種は、その名のように北アメリカやシベリア北東部で繁殖し、冬季にはアメリカ大陸の南西部に渡る。日本にはごくまれに渡来するツルであり、隠岐島には迷行してきたものと考えられている。

  • 分類

    ツル科

  • 渡り区分

    迷鳥(正常な生息地域ではない地域に迷行した鳥)