古事記

古事記(712年編纂)の国生み神話において、イザナギ・イザナミにより淡路島、四国島に続く3番目につくられた島「隠岐之三子島」またの名を「天之忍許呂別」が隠岐であると記されています。また、日本書紀(720年編纂)においては、億岐と佐渡が双子として誕生したと記されています。
このような文献で隠岐が大きく扱われているということから、それだけ当時は都でも重要な島と認識されていたことが想像でき、その理由の1つは黒曜石ではないかと考えられています。隠岐の黒曜石は約3万年前から中国地方を中心に流通し、黒曜石を介した人と文化の交流が盛んであったことが窺え、先史時代から古代にかけて繁栄した隠岐の姿が見えてきます。