珪藻土

約1,500万年前~1,000万年前の隠岐は、日本海形成後、急激に深海化した時代で、海底で堆積した地層を今は陸上で見ることができます。その中でも特徴的なのが、地層そのものが化石でできている珪藻土です。珪藻は地球上のほとんどの水のある環境で見られるガラス質の殻を持った植物プランクトンの一種で、死んで殻だけが水底に積もると珪藻土になります。珪藻土は孔だらけのガラス質の殻が重なっていることでとても軽く、すき間が多いつくりから熱が伝わりにくく、耐火レンガや七輪の材料などに使われています。島後の南西部で見られ、工業用に採掘もされていました。