蓮華会舞

隠岐国分寺の「蓮華会舞(れんげえまい)」は、毎年、弘法大使の月遅れの忌日である4月21日 に行われる舞楽奉納です。かつては120の舞を奉納したといわれますが、現在では「眠り仏之舞」「獅子之舞」「太平楽之舞」「麦焼きの舞」「竜王之舞」「山神・貴徳の舞」「仏之舞」の7曲が演じられます。舞の前に顔見せ的な「行道」という行列が練り歩き、舞の後には音楽だけ奏される終了の曲「入れ舞」があります。国分寺本堂の前に設置された木組みの舞台は舞手の足の運びによって表情豊かな響きを聞かせ、楽とのコラボレーションとなり「蓮華会舞」に音響効果を与えています。
また、舞は、今から千年以上も前の奈良時代か平安時代に盛んだった会舞が都から隠岐に伝えられたのではないかと考えられており、中国・東南アジア・インドなどがルーツと思われる面を受け継いでいます。特に「眠り仏」「獅子之舞」「仏之舞」は古い伎楽の名残を留めているものといわれています。