田楽

美田八幡宮と日吉神社の祭礼で奉納される田楽は「十方拝礼(しゅうはいら)」と呼ばれ、田の諸霊を鎮めるために始まった芸能です。その起源や伝承の詳細は定かではありませんが、美田八幡宮に残る「八幡宮祭礼式書」によると、室町時代末期にはすでに行われていたとされます。
祭礼は「神の相撲」「獅子舞」「田楽」の三種類によって構成されており、旧美田村の各里ではそれぞれ田楽に関連した役割を分担しています。市部里は賄い方、小向里は囃し手と神の相撲、大津は踊り手などといった分担をしていますが、その中でも一番の主役は大津の踊り手です。当日は、八幡宮の拝殿前に設けられた桟敷で、「神の相撲」「獅子舞」が行われた後「田楽」が奉納されます。